少女ファイトとは
少女ファイトは、2006年からイブニングで連載されているバレーボール漫画。作者はG戦場ヘヴンズドアの作者である日本橋ヨヲコで、その熱い展開や個性的でありながら芯が強い登場人物たちのセリフや名言が読者の心を掴み、単なるスポーツ漫画としてだけでなく青春群像劇としても評価されています。
かくいう私も、全巻しっかりそろえるほどの少女ファイトファン。名言を網羅しているサイトがなかったので、自分で作ろうとずっと思ってきましたが、ついに今回執筆しました。まだまだ名言はたくさんあるので、これからも読み返しているうちに追加していくと思います！
名言1 清濁併せ呑む策士になれ 意志で能力を超えろ
君には技術や体力はないが
あいつらが持っていない知恵はある
悔しかったらどんなプレーも工夫しろ
無駄な動作で体力を使うな
清濁併せ呑む策士になれ
意志で能力を超えろ
式島滋 (少女ファイト 9巻)
少女ファイトの中で一番の名言を選べと言われたら、わたしはこれにします。あとは説明不要です。9巻を読んでください(笑)
名言2 お前がそう思うんならそうなんだろう お前ん中ではな
お前がそう思うんならそうなんだろう
式島滋 (少女ファイト 1巻)
お前ん中ではな
言わずと知れたこのセリフ。少女ファイトを知らなくても、この名言は知っているという人もいるほど有名ですよね。ひだまりスケッチのゆのちゃんのコラ画像は見たことある人も多いのでは？
これは少女ファイトの展開を大きく左右しているセリフ。この言葉で練は目を覚ましまたバレーに打ち込めるようになるとともに、このセリフを練が繭に対して放ったりと、文字通り作品の”鍵”となっていることがわかります。
名言3 特別な人間なんていねんだよ そいつが何をやってきたかが特別なだけだ
アホかお前ら
由良木政子 (少女ファイト 4巻)
自分がふがいないのを才能やセンスのせいにすんなよ
特別な人間なんていねんだよ
そいつが何をやってきたかが特別なだけだ
これも有名ですよね。学も志乃もそれぞれ経験や身長というハンデがある中で、それを糾弾するのではなく鼓舞する、政子の芯の強さが表れた名言です。
まだまだある！少女ファイトの名言をまとめて紹介
名言4 やる気のない天才を選びはしないよ
私は……
米田真治 (少女ファイト 1巻)
どんなに実力があろうと
ずっと本気で取り組んできた秀才たちをさしおいて
やる気のない天才を選びはしないよ
1巻の隠れた名言。逃げるように白雲山中学校に入った練は、3年間補欠として過ごすのですが、意図せず千代や小雪の怪我の原因を作ったり、その直後に滋とトイレの個室に入ったりなどの問題行動や身長の低さ、やる気のなさなどを理由に足切りの対象になってしまいます。
別所監督は、練の才能を評価し残そうとしますが、それに対しての白雲山中学の監督である米田のセリフです。
名言5 どうにもならない他人の気持ちはあきらめて どうにかなる自分の気持ちだけ変えませんか
どうにもならない他人の気持ちはあきらめて
小田切学 (少女ファイト 3巻)
どうにかなる自分の気持ちだけ変えませんか
ベッドバレーに潜入し、ナオや2年生、元チームメイト南と戦っている時、練の心が折れかけた時の学のセリフ。
心を閉ざしていた練が、これ以降徐々にチームメイトに対して心を開いていく、そのターニングポイントでもあります。
名言6 それが本当に不幸なことかどうかなんて本人以外決められない
それが本当に不幸なことかどうかなんて
小田切明 (少女ファイト 5巻)
本人以外決められない
名言7 一度くらい好きな服を着て認めてもらいたいじゃない
自分が着たい服と似合う服が違うってのは
伊丹志乃 (少女ファイト 9巻)
わかってるけど
一度くらい好きな服を着て
認めてもらいたいじゃない
これは私的に一番心に響いたセリフです。志乃は身体能力やバレーセンスが高い一方、身長が低いのですが、本人はセッターというポジションにこだわっています。そんなこだわりと、黒曜谷のチームや将来のことを視野に入れたリベロへのコンバートの間での葛藤を表したセリフです。
名言8 わたしは雨宮さんに勝ちます セッターとして
わたしは雨宮さんに勝ちます
小田切学 (少女ファイト 9巻)
セッターとして
学は誰か特定の人に対して闘志を燃やすことは少ないのですが、この場面では雨宮に対してかなり強い言葉で気持ちを表現しています。
名言9 強くなれば 痛くもないし青アザもできないし悔しくもならないんです
強くなれば
三國広之 (少女ファイト 9巻)
痛くもないし青アザもできないし
悔しくもならないんです
広之の強さの源がわかる名言。”強さ”に対する思いが滲み出てますよね。
名言10 バレーは誰か一人でも自分だけは特別だと思ったらそのチームはおしまいだ
バレーは誰か一人でも自分だけは特別だと思ったら
別所直樹 (少女ファイト 9巻)
そのチームはおしまいだ
お前がどんなに強くても
個人では絶対に勝てない
当分チームプレーとはどういうことかベンチで考えろ
少女ファイトのすごいところは、ほとんど”悪役”が登場しないこと。普通は練を退学にし、ライバル校として黒曜谷にたちはだかる高校の監督ということで、「嫌な奴」として描かれそうな役回りですが、本当に別所監督も良い人であることがわかります。
名言11 誰かの役に立ちたいって思ってる時だけは 自分を嫌いにならないですむよ
誰かの役に立ちたいって思ってる時だけは
日置真帆 (少女ファイト9巻)
自分を嫌いにならないですむよ
名言9、別所監督の言葉を受けながら態度を変えない隆子に対しての白雲山高校セッター真帆のセリフ。
この言葉を受けて隆子もコート外から声を出すようになりました。あの隆子の行動を変えることができる言葉ということで、スパイカー思いのトスで評価されている真帆らしい名言です。
名言12 変わろうとしない奴ら見て絶望しないようにな
変わろうとしない奴らみて絶望しないようにな
式島勝 (少女ファイト 9巻)
そいつらは まだその時期じゃないだけだ
人それぞれタイミングがある
お前は人よりちょっと早えーんだ
未散を自由奔放にさせている父、勝ですが、このようにところどころ道を踏み外さないように的確な言葉を贈っているところに感動します。
名言13 私が自分で傷付いたって認めない限り 誰も私を傷つけられないわ
もし負けて八百長じゃないことを証明出来なくたって
伊丹志乃 (少女ファイト 13巻)
私はもう傷つかないわよ
あんたと違っていじめられっ子じゃないの
自分で傷付いたって認めない限り
誰も私を傷つけられないわ
名言14 自分の欲求を誰かの為だと 主語をすり替える人が嫌いです
私は…
小田切学 (少女ファイト 13巻)
自分の欲求を誰かの為だと主語をすり替える人が嫌いです
自分を正義だと信じて疑わない姿はとても醜い…
名言15 ルールや権力で人の心は縛れません 必要なのは自分と周りを大切にする心です
金糸雀の体制が変わったり卒業すれば
君たちはリバウンドするかもしれません
でもそうなってもいいんです
それが必要なときもあるんです
ルールや権力で人の心は縛れません
鍛治田丈 (少女ファイト 15巻)
必要なのは自分と周りを大切にする心です
金糸雀高校は、前年度の春高優勝校 (白雲山や朱雀が潰しあって漁夫の利優勝であるとも揶揄されているが)。
そんな金糸雀は、依存傾向がある生徒や精神疾患を持つ生徒を、部員の生活習慣を改善することで更生させているという学校です。
青磁高校、雨宮にはめられた堂夏と、それに動揺するメンバーを、しっかりとフォローし、それぞれの問題を抱えた彼女らに対して確かに救いとなるメッセージ。そしてこの鍛治田監督、無地宮コーチの魅力がわかるセリフですね。
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お読みいただきありがとうございました！
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